エンタープライズサーチの有効性について論じてきたこのシリーズでは、さまざまなESPの活用法が提案されてきた。
最終回では、企業における情報共有に向けた新しいナレッジマネジメント(Knowledge Management:KM)の姿に注目する。
90年代後半から注目を集めながらも、効果の評価が分かれたKMが、今どのように変わりつつあるのか、そしてナレッジマネジメント2.0とも呼ばれる新しいKMにおけるESPの果たす役割について見ていきたい。
現在の企業活動にとって、ソフトウェア開発は非常に重要なポジションを担っている。
これは電子制御を必要とするもののほぼすべてにソフトウェアが組み込まれるためだ。
そして、製品が多様化し、それらのライフサイクルがますます短期化するなか、ソフトウェア開発ベンダーにとって開発過程で作成/更新される各種ドキュメントの管理徹底が、高品質なソフトウェアを短期間に開発するためにも強く求められている。
こうした中で役立つのが企業内に存在する各種の情報を検索し、分類できるESPの存在である。
ウチダスペクトラムの「SMART/Developer」は、ESP製品である「SMART/InSight 2.0」をソフトウェア開発管理に特化したパッケージとして発売したもので、従来型のドキュメント管理システムの代替としてすでに活用されている製品だ。
今回はその機能や活用例を見ていくことにする。
PRTMは、実務革新いわゆるイノベーションを実現する経営戦略コンサルティングにおいて、トップシェアを持つグローバル・コンサルティング・ファームだ。
例えば、PRTMが開発した製品開発プロセス改革の方法論とフレームワークは、数多くの先進企業で採用されている。
前回はデータチェーンによる情報の見える化について触れたが、第3回となる今回は渡辺氏、町田氏のほか、PRTM パートナーである入江仁之氏に討論に加わっていただき、製造業において最重要課題となっている「製品品質および製品開発生産性の向上」の観点から、その実現方策としてのナレッジマネジメント革新、さらにはEPSの可能性について議論していただいた。